Enjoy Sportscar>Lancer Evolution X
慣らしも終わって、YZサーキット東コースでシェイクダウンを行いました。このコースはもともと瑞浪モーターランド(MML)だったところを改修して作られたコースで、東コースになってからは初めての走行です。
まずASC(アクティブスタビリティコントロール)をONの状態でコースインします。姿勢安定化制御のおかげで、まったく挙動がよめません。すぐに戻ってASCをOFFにします。OFFにも2段階あって、AYC(アクティブヨーレートコントロール)のブレーキ制御を入れるか、ASC ALL OFFにしてAYCのブレーキ制御までカットする状態を選べます。AYCブレーキ制御は前輪のブレーキを左右独立に掛けることで、ヨーモーメントを発生させるものです。リアデフには電子制御のAYCが付いていますがフロントには付いていないので、その代わりの役割をします。
AYCブレーキ制御を残した状態でコースインしましたが、やはり余計な挙動が気になります。AYCブレーキ制御によって、ノーマルの柔らかいサスでは姿勢変化が大きいため、とてもコントロールしにくいのです。理由を考察しました(AYC Brake Controlの考察)。足を固めれば使えるようになるのかも?しれませんが、今は使えないと判断してASC ALL OFFに切り替えます。
ASC ALL OFFにすれば、かなり挙動が自然になってきます。車重が大きく柔らかいノーマルサスなので、姿勢変化がかなり大きいのですが、この状態なら運転でなんとかカバーできる領域になってきます。タイヤはADVANのA013Cという標準仕様に装着される非ハイグリップタイヤで、簡単にスキール音をあげて滑り始めてしまいます。特にリアグリップが不足気味で、レイクサイドコーナー以降の後半区間では、リアがどんどん横に出て行ってしまいます。
ブレーキは絶対制動力としては充分です。しっかり踏めばガッツリ効きます。50分×2回の最後10分でノーマルのブレーキパッドがフェードして、キャリパーもくすんだ赤色に変色し、Bremboの白文字も焦げて茶色っぽくなってしまいました。熱対策は必要です。
ステアリングフィールとしては、前輪に駆動力が掛かるために操舵反力に違和感が出るときがありますが、これも仕方ないところでしょう。電動パワーステアリングにして完全にコントロールすれば解消できるのですが、、、。
タイムは順走アウトコースで33秒933でした(YZサーキットコースランキング)。フルノーマル状態は一般道をちょっと飛ばす程度で気持ちの良いところがありますが、本格的にスポーツ走行をするには通用しませんでした。今後いろいろいじっていく必要がありそうです。
ランエボXはスポーツカーの素質あり。
[2010.8.27]