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エンジンオーバーホール&チューン(サイドポート)!

 私のFDもそろそろ50,000kmを迎えるので「オーバーホール&ポート拡大」作業を実行しました。

エンジンルーム内記念撮影(お約束)エンジン前側['96/10/12] とりあえずエンジンを下ろして補器類を外しました。シーケンシャルツインターボのためにかなりごちゃごちゃした配管とかハーネスとかがついていました。

 エンジンマウントは2箇所です。トランスミッションはボディにはつながっておらず、エンジンとパワープラントフレームにぶら下がっています。パワープラントフレームもボディとは接続されていなくてデフとつながっており、デフのマウントが2箇所です。ミッションも下ろしたのですが、この時ちょっと苦労してしまいました。FDはクラッチがプルタイプなので、接続部分をマイナスドライバーなどでこじって切り離さなくてはトランスミッションがはずれません。ガチャガチャやっているうちに外れているような気がしていたのですが、外れておらず、結局クラッチカバーを固定するボルトを6本外してようやくミッションを下ろすことができました(この方法は整備書に書いてありますが、レリーズシリンダとクラッチカバーの分離は結構難しいということなのでしょうかねぇ?)。他には特にはまりそうなポイントはなさそうでした。

エンジン後ろ側エンジンルーム チェックしてみると各種ホース類は熱で結構硬くなってしまっています。ハーネスをカバーしている被覆材なども熱で「パリパリ」になってます。一番衝撃的だったのは「エンジンマウントの片方にかなり深いひび割れ」が発見されたことです。エンジン振れ止めバーがついていたのが幸いしてか、ほとんどエンジンが揺れなかったので気がついていませんでした。


engine fig.1['96.12.7] 暇がない暇がないといって作業をしていなかったのですが、やっとエンジンを開けました。エンジンはいつもかなり回していたのですが、ローター表面にカーボンが付着していました。また、冷却水系統は水垢と、以前水漏れがどうしても直らなかったときに入れた漏れ止め液のものと思われる黄色い粉末状のものが付着していました。ハウジングの内側はきれいな状態でした。


port figure 2port figure['97.2.15] やっとポートを削りました。「あまり大きくするのはやめよう」と思っていたのですが、調子に乗ってガンガン削ってしまいました。しかしまだインターミディエートハウジングのポートが残っています。デジカメの写真はフラッシュが反射してきれいに写っていません。今月中に組み立てられる状態に持っていきたい!と決意しました(本当か!?)。


['97.2.19] インターミディエートハウジングのポートも削りました。先日調子に乗ってポートをガンガン削った話をCARBOYの「み」さんと「ε」さんにしたところ「(低速トルクが)スカスカだろーな」と脅され(まあそうなるとは思いますが)たのですが、こちらもガンガン行っちゃいました。エンジンの作業は結構楽しいのですが、最近は結構疲れを感じるようになってきました。年ですかねぇ(四捨五入すると三十だし)。


['97.3.8] 明日は間瀬で耐久レースがあるというのに、エキゾーストポートを磨いてしまいました。ついでにエキマニのチェックをしようとスタッドボルトを抜いたのですが、一本だけ抜けない(細いやつ)!!どうしようもなくなってきたので、ナットを溶接してバイスグリップで掴んで回したらやっと回ってくれました。2時間ぐらいかかった気がしました。ここから排気漏れしていたのですが、大きくは歪んでいないようなので、修正面研に出すかどうか迷っています。


['97.3.29〜'97.4.5] 4月7日に車を使う事になったため、急ピッチで作業して搭載しました。注文した部品をよく確認していなくて足りないものや余分なものがあったりして大変でした。しかも、エンジンを積む頃に運悪く天候が悪化して雨が続いていたりして、、、。

 なんとか積み込み、「一発始動!」で喜んだのもつかの間、オイルと水が漏れています。オイルの方は、オイルフィルターの土台部分のOリング、水の方はウオーターポンプの軸受け部のシールが逝ってしまっていてそこからぽたぽた漏れています。部品を注文しました。


['97.3.19] 部品を換えて、再度始動!しばらく回して様子を見ます。オイルも水も漏れていないようです。アイドリングも安定しています。フライホイールが軽くなったためか、発進が若干シビアな気がしましたが、クラッチの当たりがついてきたらそうでもなくなりました。とっとと慣らしを終えて、燃料と点火のセッティングをとらなくてはなりません。


まとめ

 エンジン本体の組み立ては難しいこともなく、すんなりいきましたが、補機類が大変です。エンジン単体だとコンパクトなのですが、あれこれつけていくうちに体積比で2倍ぐらいの大きさになります。制御用のバキュームホース(シリコン製に換えました)は5m以上は必要です。補機類の取り付けにはエンジン組み立ての倍以上の時間がかかりました。エンジンを積み込むときには車内へ入れるエンジンハーネスのコネクタに注意が必要です。メーターへいくコネクタはダッシュボード裏にありますから、ハーネスを通すときにいっしょに取り付けておかないとえらく大変です。わたしは、このコネクタの存在を忘れていて、はじめはメーターがまったく動きませんでした。なんとか手を突っ込んではめる事ができましたが。また、ターボ関係の遮熱版の取り付けは整備書の順番どおりにやっているとハマります。よく考えて、先につけられるところはつけておいたほうがよいでしょう。

 しかし、自分の組んだエンジンが回るのは何度やっても気分がいいものです(ロータリーは初めてでしたが)。


['97.5.2] 慣らしも最終段階を迎えて、ちょっと全開してみました。「燃料薄すぎ」です。A/Fが12.0程度です。2速での値ですが、3速ではやっていません。ゆっくり加速していくときにはA/Fは14.4(メーター読み)で一定していて、フィードバックがかかっているようです。しかし、この車はゆっくり加速していくと燃料冷却しないのか、ずっとA/F14.4のままで排気温度がぐんぐん上がっていきます。どこかおかしいのかな?と思うので、配線をチェックしなくては。燃調を調整するのに、ECUのロムをいじるか、サブコン(HKSのFCON-V)でやるかどうしようかと思っています。今付いている太田屋さんのロムは68pinのほうがワンタイムロムで中身を書き換えられません。しかも、追加基盤を使う物もロムは512kのもので、私のロムライター(秋月のキット:9000円)では書き込みできません。するとFCONなのですが、これもショップでしかセッティングは出来ないそうなので、いまいちです。書き換え用のソフトを一般ユーザーにも売ってくれればいいのにと思います。


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