'96.5.26のアルトワークスカップの報告です。
天候は晴れでなかなかのレース日和でした(少しあつかったけど)。ニューアルトも一台エントリーしてきていました。
予選は12時過ぎから行われ,いつもどおり前の方に並びます。
今回は一番先頭で予選開始です。新型は私の後ろに並んでおり、「押さえ込んでおいたらタイムは出せないだろうなあ」と思っていましたが、ドライバーの気迫に押されて前に行かせてしまいました。今回前タイヤだけを新品にしたために,特に最終コーナーでオーバーステアが出やすく、タイム的にかなり苦しいものがありましたが、セッティングと走り方を変えて何とか予選4番手につけました。ポールポジションは2戦連続丹下さんで,2位にニューアルトがいます。丹下さんはストレートが特別速いらしいです。
決勝は6位,7位がリタイヤしたため,3-2-3グリッドの私の後ろは2台ともいません。
今回は初めてスタートが決まり、1コーナーで並びかけましたが、4位と順位を上げることは出来ませんでした。やはりニュータイヤのグリップはあなどれません。
丹下さんの調子は今一つでペースがあがらず、そのうちにニューアルトが引き離して行きます。2位が丹下さん,3位がフジクラの金谷さん,4位が自分、5位が山崎由貴さんです(以下A.山崎,A.はAnotherの略)。
2、3周したところの2ヘアピンの立ち上がりで丹下さんが外にはみ出し、立て直そうとしたところで急激にイン側に向かって走り出したため,インから行こうとしていた3位の金谷さんはブレーキングで逃れるしかなく、僕はそのすきに2位にポジションアップです。もう頭の中では「このまま無事に走りきって2位を取るしかない」と思い、走りがかなり守りに入ってしまいました。そのために、3位のA.山崎にかなりつっつかれ、ダンロップ手前の右直角でかなり強引にイン側につっこまれ,「あたる」と思った私は引いてしまいました。その次の周(か次の次の周)の1コーナーでは金谷さんにアタックされかかりましたが、金谷さんのブレーキミスで抜かれることはありませんでした(ブレーキミスがなくても抜かれるタイミングではありませんでしたが)。
そこで後ろが離れたために、前を行くA.山崎を追撃にかかりました。じわじわと追いついていき、最終周の1ヘアで先行車のミスを見逃さず大幅に追いつきました。さらにプッシュしていったところ,2ヘアでもオーバースピード気味に進入していった先行車両を見て「しめしめ」といった感じで立ち上がり重視のラインを取り、立ち上がりでほとんど並びかけました。ストレートはこちらの方が速く(向こうは四駆のために伸びがない?),最終コーナーでは完全に前にいました。
そして<<2位>>でフィニッシュです V(^O^)V。
右手を握りしめて振りまくって喜びを表していました。
暫定表彰ではシャンパンのふたもきれいに飛ばし,嬉しさをかみしめていましたが、1位のドライバー(関西人?)にシャンパンを思いっきりかけられ、目に入って大変でした。
車検はドアの内張りをはがしての内部の確認でしたが、3位のA.山崎さんの車にレギュレーション違反があって失格となりフジクラ金谷さんが3位に繰り上げとなりました。
これで私もついにJAFメダルホルダーとなりました(しかし銀メダルと言うよりメッキメダルと言ったあの安ものっぽさは何とも言い難いです)。
ニューアルトは速いけど全く相手にならないほどではないので(あっちはブーストが0.9までしかあげられないと言ってました),次回はあと2本タイヤを買ってねらいにいきます。でもこちらのエンジンも3速でブーストがたれてきてしまうので、何とか対策をとらなくてはなりませんが。