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ノーマルでもBremboですが、車両重量が重いためにキャパシティはぎりぎりです。パッドを変えてフェードの心配も無くなりましたが、ローターの熱容量が不足して歪んでまだら模様になってきました。ブレーキ時に振動が出たり、制動力が下がっているということは今のところありませんが、歪がどんどん進行していく可能性は高いです。
そこで、ローターをRacingBrakeの2ピースローター、センターマウントにすることにしました。センターマウントというのは、ローターの内側と外側のディスク面が交互にベルハウジングにつながるようになっていて、そのおかげで熱ひずみに強く、開口面積が広いために冷却効果も高まるというものです。普通の2ピースは外側のローターディスクだけがハット(ベルハウジング)に接続されているので、作りやすい(ローコスト)ですが前述のメリットはありません。内部のフィンも特殊形状を謳っていて冷却効果が高いということで、現状の課題を解決するには最適なものだと考えました。
スリットも特徴的で、スリットの溝の部分にドリルホールが穿ってあるため、更に効果が高まりそうです。パッドの寿命は厳しいでしょうが、ローターがよければ、パッドもRacingBrakeのものを試してみても良いかと思っています。
ドリルドされているスリットやベンチレーティッドディスクの内側が黒色の防錆処理されていて、引き締まった印象です。パッドの摩耗粉で汚れてしまうのが惜しいです(^o^;
交換作業をしてみると、ノーマルに比べて明らかに軽いことがわかります。重さを量ってみると、10000km程度走行したノーマルローターの重量が10.8kgで、交換したローターは9.3kgと1.5kg軽くなっています。純正の2ピースは1ピースに対して1.3kg軽いということなので、純正よりも軽量化効果が高いです。
軽量なばね下の効果で、車自体も軽快になったように感じます。ボディの重さはまだ感じますが、太った人のような「どたどた」したものではなく、筋肉質でボディが重くなっているという雰囲気になりました。足の動きもよくなっています。ペダルのタッチもかっちりと改善されました(同時にブレーキフルードの交換もしましたし、ノーマルローターのひずみの影響もあったのかもしれませんが)。
これで熱的に駄目なら、380mm大径ローター+6ポッドに行くしかありません。
[2012.12.24]